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忘れえない日です

今年で22年になりましたか?

その年の8月・・
我が家に新しい家族が増えたのです
地震とは全く無縁な話ですが、新しい命を救った思いは
思い返すと、この年だったのですよね・・
はい・・我が家へ初めて家族になったのは「猫」なんです
全員が、猫とは、全くの縁を感じてこなかっただけに
この子、虎治郎の出現は、まるで、あの大地震の底から生まれてきた新しい命だったのでしょう

忘れえないこの年は、私が虎治郎と対面した年なのです
そして、彼が亡くなって5年が絶つことを、教えてくれる年数でもあるのです


夜明けのあの「ドーン」と起きた振動に目が覚めました
「あ~地震・・・」と寝ぼけた頭を覚醒させてたのは、長さでした
揺れが、あれほど長く続く地震は、今までには経験したことがなかったので
「これ、収まるのかな」と不安と恐怖が入り混じりました
二階で寝ていた娘、息子、そして老婆達の急ぎ足が階段に響いています
「長くない・・」と誰も震えそうな夜明けの一瞬をそう論じたのです

揺れは凡そ数分もかかっていないのに、長い揺れが収まると
「地震だね」と当たり前の会話と同時に
もう一度寝床に戻る事は、誰もがしない程の恐怖でした
しばらくたって、我が家の被害状況を確認したが、お陰様で・・
そう、お陰様、夕べ休んだ状態と、寸分たがわない景色がそこにはありました
安堵した私たちは、テレビのスイッチを入れました(それは当たり前の行動でした)
画面に映し出された映像からは、地震情報が続々と映し出されてはいるものの
然程緊迫した様子をうかがい知る程でも無さそうだと判断したので
いつも通り、そう、いつも通りに
出勤、就学へと、いつもの慌ただしい朝を終え、最寄りの駅へ向かったのです
が、主人から
「大阪方面の阪急電車が、どうやら不通状況が増えている」との連絡が入る

勿論、その時の私も、息子も、娘も、阪急電車が不通となれば?
身動きが取れないのですから
どうにか、駆使して出かけたのですが、昼を過ぎると被害状況が続々増えだす
神戸から、そう遠く離れていない我々にも、漸く今回の地震が如何に大きいかったか
その状況を把握すればするほど、恐ろしさを改めて知らしめる事になった

復旧に次ぐ復旧を最優先の神戸の街
そして、それから続々入る知人達の被害状況と、死の知らせ
その年の息子(千里の高校)の卒業式には、空席が目立ったのです

そして、3月には
東京でのサリン事件・・
それでも、神戸は蘇る努力を怠らずに、地震から数か月後
神戸を訪ねた私の目に映し出された光景に目を見張りました・・


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by zakkkan | 2017-01-20 09:39 | 雑感